星座物語の作り方

いくつかの星をつないで人や動物の姿に見立て星座物語にすることが多いとおもいます。
たとえば、オリオンの姿は、
三つ星を腰のベルトとして周りのたくさんの星を組み合わせて狩人の姿を描き出します。

そういうやり方ではなくて、
一つの星をひとりの人、あるいは一匹の動物と考え、複数のキャストからなる
物語を作るという方法もあります。

これはタイの話ですが、オリオン座の一等星のベテルギウスをウペムという美しい娘、
リゲルをクン・サルム・ロルという青年と見立てています(図1)。
二人には一冊の本になるくらい長いストーリーがあるのですが、
それは省略して、ここでは星の形だけについて説明することにします。
愛し合った二人ですが最後に二人とも死んでしまい、
ウペムの父によってふたり仲良く並んで埋葬されます。
いろいろあって二人の家はお互いに仲良くありません。
ウペムクン・サルム・ロルの母は二人並んで埋葬されていることに我慢なりません。
それで、墓を二つに分かつように、
埋葬の時に使った3本の竹を墓の間に打ち込んだのです。
その3本の竹が三つ星というわけです。

二つの一等星と三つ星から物語が作られていますね。

図2はフランスのお話しで、北斗七星の柄杓の先の二つの星は二頭の牛です。
これは二人の泥棒が牧場から盗んだものです。
怒った牧場主は、牛と泥棒を追いかけるように下男二人に命じます。
しかし、なかなか捕まりません。
犬も出動しましたが、まだ捕まりません。
とうとう牧場主も出動して追いかけますが、
いまだにその追いかけっこは天空で続いていると
いうことです。

ここでも7つの星のひとつひとつが登場人物で物語ができています。

星はいっぱいありますから、三角関係とか、親子とか、兄弟とか適当に
キャラを与えて物語を作るのなら誰でもできそうです。
夜空を見上げながらこのやり方で物語を作ってみてはどうでしょう。




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図1 タイのオリオン座の物語 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/657-fig1.jpg
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図2 フランスの北斗七星の物語 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/657-fig2.jpg
本文終わり
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