季節の回りと生き物がいる惑星
--------------------------- 季節の移り変わりは、 梅雨、晴れた夏空、秋雨、カラッとした秋晴れとはっきりしていて欲しいですが、 今年は、 大雨が続いて不安定ですね。 気象は地球の表面の出来事です。 一方で、地球の表面がどうであろうと星の動きはいつもの通りです。 9月上旬の午後7時半には、おりひめ星が天頂(真上)に来ています。 これは山形の緯度の特権です。東京でも北海道でもこうはいきません。 夜空を見上げてたくさんの星が見えたら、 どの星の周りにも惑星が回っていると想像してみましょう。 最近の研究で、星が誕生するときに同時にその周りに惑星も誕生することがわかりました。 星によって惑星の数や大きさなどはいろいろ変化します。 ですから、星を星座としてみないで、ひとつひとつ丁寧に見て、 この星の周りに地球みたいなのが回っているのかなとか、 土星みたいな惑星もあるぞ、などいろいろ想像してみてください。 この星の惑星には生命が誕生してるかも、とか考えると楽しいですね。 どんな生き物かな。 ひとつひとつ星を見るのが楽しくなりませんか。 どれかの惑星には人間のような知的生命もいるかもしれません。 しかし、ここで楽しんでばかりはいられません。 ちょっと科学的に考えてみます。 肉眼で見える星のほとんどは「見て、見て、私ってこんなに綺麗でしょ!」と言わんばかりの 自己主張の強い星、つまり、強烈に明るい星ばかりなのです。 何百光年も遠くにあっても地球からしっかり見えるのですから。 このような星は太陽よりもずっと重くて、 寿命が短いという特徴があります。 例えば、太陽の2倍の重さの星の寿命は20億年足らずです。 これでは、バクテリアまで進化するのがやっとです。 ここが問題です。 高等な生物に進化するための時間が足りないのです。 肉眼で見える星のほとんどで生命の可能性はないということになります。 数少ない例外はくじら座タウ星(図2)で、肉眼で見える星ですし、100億年以上の寿命があります。 しかし、 望遠鏡を使えばたくさんの寿命の長い星を見つけることができます。
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図1 9月上旬、午後7時30分頃の夜空(Stellariumuを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/685-fig1.jpg
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図2 くじら座タウ星の周りに見つかっている惑星の軌道 (提供:プエルトリコ大学アレシボ校) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/685-fig2.jpg
本文終わり
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