ケフェウス座
--------------------------- ケフェウス座のモデルになったケフェウス王はの人生は散々でした。 妻のカシオペアが「娘アンドロメダは、海の50人のニンフの誰よりも美しい」 と自慢したことが原因で海の神の怒りを買い、 国に何度も大波が押し寄せ大きな被害を受けることになりました。 代償として娘のアンドロメダを生贄に捧げることになってしまいます。 アンドロメダは幸いペルセウスに助けられましたが、ペルセウスの嫁になることになり、 寂しい余生を送ったことでしょう。 秋の空を見上げると、この物語のキャストが並びます。 ケフェウス座、カシオペヤ座、アンドロメダ座、ペルセウス座です(図1)。 余談ですが、 ギリシア神話の人物名としてはカシオペアと書かれることが多いですが、 国立天文台のホームページや星を紹介する本で星座名としては カシオペヤ座を使っています。 ケフェウス座の自慢はδ(デルタ)星です。 この星は有名な変光星(明るさが変化する星)です。 この星と同じタイプの変光星はセファイドと呼ばれ、 遠くの銀河までの距離の測定に使われるすごい変光星です。 星の変光を調べるというようなことは、 よっぽど専門的な道具を使いこなせる人でなければできないことでした。 しかし現代なら、 もしかしたら「誰でも!」変光星を見つけられるのでないか? ふと、そう思いました。 そこで、私のスマホでケフェウス座δ(デルタ)星の方向を撮ってみました。 そしたら、なんとちゃんと写っていたのでびっくりです。 手持ちで三脚も使わず、それらしい方向に向けてバシャっと、だだそれだけです。 自宅は街中でしかもその日はお月様も煌々と輝いていたのに。 まだ試していませんが、何日か連続して撮影すれば変光とその周期がわかりそうです。 挑戦してみようと思いました。 いろんな星座の写真も簡単に撮れますので試してみてはいかがでしょう (フラッシュはオフにして下さい)。
図1 10月6日午後8時頃の北の星空 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/690-fig1.jpg
図2 スマートフォンで撮ったケフェウス座付近 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/690-fig2.jpg
本文終わり
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