うみへびマラソン (No. 721)
date 2022 05 18 --------------------------- 全長100度という長さを誇るバケ蛇「うみへび座」マラソンをしてはどうでしょう。 うみへび座の頭から尻尾まで追いかけるうみへび座マラソンですが、 完走した人は、星空マニアでもまずはいないだろと思います。 4月20日のこのコーナーで紹介した双眼鏡を手に入れた方、または、 人口の光の少ない良い場所にお住まいの方はぜひ挑戦ください。 ハーフマラソンになってもいいので頑張ってみましょう。 まず、全体像が図1です。 赤く囲ったのがうみへび座全体です。なんと大きなことか。 まず、準備体操。 絶対見逃さない0等星のアークトゥルスを見つけます。 そこから南に下っておとめ座のスピカ、 西側にしし座のデネボラという春の三角形(図1で緑の三角形)を見つけます。 次に、スピカの下に不思議と均整のとれた歪んだ四角形のからす座を見つけます。 そこから、西の空に輝く一等星のプロキオンに目をやると、 途中に一つ寂しく光る星、 「アルファルド(アラビア語で孤独の星)」が見つかります。 これがうみへびの心臓の星です。 ここがマラソンのスタート地点になります。 アルファルドから、一回ぐるりのねじれてから、 西に向かってうみへびの頭までが第一コースです。 図2を見て星の並びを追いかけましょう。 頭から不気味に舌が伸びています(ピンクの線)。 この先に、M48という双眼鏡で綺麗な星団があります(水色の四角)。 アルファルドから今度は南東に向かって、くねくねと蛇の体が続いています。 途中、三、四個の星が集まったところ(ピンクの点線の楕円)を通り、 からす座の下を通り、南東の尻尾まで星が並んでいます。 図3を見ながら追ってみましょう。 尻尾のすぐ先には夏の星座のさそり座が控えています。 頭の先は冬の星座のこいぬ座のプロキオンでしたから、 とても大きな星座だと感じます。 では、グッドラック! (図はいずれもトリミング及び星が見やすいようにコントラスト調整お願いします。)
図1 5月18日午後8時頃の南の空(Stellariumを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/721-fig1.jpg
図2 うみへび座(頭の部分) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/721-fig2.jpg
図3 うみへび座(尾の部分) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/721-fig3.jpg
本文終わり
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