夏至のワット数 (No. 726)
date 2022 06 22 --------------------------- みなさんのご家庭にある電子レンジやオーブントースタには ワット数の切り替えボタンがあるでしょうか。 何ワットと何ワットがありますか? 我が家のオーブントースタは500ワットと1000ワットの切り替えができます。 バターロールを焦げないように温めるときは500ワットで3分くらい、 お餅を焼くときは1000ワットで4分くらいと使い分けます。 1000ワットだどジリジリ焼ける感じでかなりのパワーです。 1000ワットは夏の暑い日差しを思い起こすのでないでしょうか。 しかし、この直感は合っています。 昨日は夏至でしたが、夏至の太陽は真上に近く、 今の時期の太陽からのエネルギーは1平方メートルあたり大雑把には1000ワットくらいです。 正確には、もし、晴れていて大気の吸収がなければ1192ワットです。 一方、冬至の頃の太陽を思い出してください。 あの柔らかい日差しを。 冬至の頃の太陽からの光は1平方メートルあたり300ワットくらいです。 大気のことを考えない計算では343ワットです。 この違いを電子レンジのワート切り替えのイメージ描くと図1のようになります。 夏至の頃の1192ワットと冬至の頃の343ワットの差はすごいと思いませんか。 夏の暑さと冬の寒さとの違いは心から納得できます。 太陽の光が入射する角度でこの差が出ます。 真上から光が来れば高いワット数、斜めから来れば低いワット数になります。 この差のおかげで地球上の場所による温度差ができ、 それが風を起こします(図2)。 こうして太陽からのエネルギーは太陽光発電だけでなく、風力発電も可能にします。 自然のエネルギーはなんと無駄なくうまく使えるのでしょう。
図1 電子レンジのワット数切替と夏至・冬至の太陽のパワーの関係 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/726-fig1.jpg
図2 光の入射角度の違いが温度差になり、風を生じさせる。 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/726-fig2.jpg
本文終わり
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