へびつかい座 (No. 730)
date 2022 07 30 --------------------------- へびつかい座という星座はあまり知名度がないかもしれません。 お誕生日で決まる黄道12星座の中にへびつかい座は入っていませんし。 星占いが盛んだった今から2000年ほど前と比べて、 地球の自転軸が移動したために、 実は、 黄道がへびつかい座の中に現在入っています。 それで、へびつかい座を含めた13星座占いが考案されました。 私の誕生星座はへびつかい座という方がおいでになるかもしれません。 ちょうど今晩午後8時頃には最も見やすくなっているので見つけてください。 南の空、さそり座の真上に、将棋の駒の形をした星座が見つかります。 星座絵を見ると、図2のように、巨大な蛇を持った人の姿です。 伝わる話によると、 どんな難病も治す名医アスクレビオスが星座になったものといいます。 治し方はというと、病気で苦しむ人の前にの巨大な蛇をかざします。 患者がびっくり、病気のことも忘れてしまい、いつの間にな治るというものです。 ショック療法ですね。 これでいかなる難病も治したそうです。 これで困ったのが冥界の王ハデスです。 人が死ななくなったらお客様不足で営業できなくなります。 大神ゼウスも、人が死ななくなると地上は人口増加で、 土地不足、食糧不足となり、 このままだと地上での争いが激しくなり生き地獄になってしまいます。 この状況を恐れたゼウスは、 アスクレビオスを神にして星座として天にあげたそうです。 もし、双眼鏡をお持ちの方は、ヘビつかいの右肩のところに 見つけやすい綺麗な星団(たくさんの星の集合体)があるので探してみてください(図1の左上参照)。 キラキラしていてとても綺麗です。
図1 7月20日午後8時頃の南の空(Stellariumを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/730-fig1.jpg
図2 へびつかい座の星座絵(提供: MiddLetonの星図, Linda Hall Libray) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/730-fig2.jpg
本文終わり
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