春の星座の王様 (No. 871)
date 2025 05 03 --------------------------- 夜7時半でもまだ少し太陽の光が残っていて真っ暗にはなっていません。 日が長くなり春を感じます。 夜空はどうなっているでしょう。 こんばんはお月様がきれいです(図1)。 月の左下に明るい火星が見つかると思います。 今晩が曇りで星空が見えず、明日見ることになったら、 月は火星の左側に移動していますので注意してください。 他の星々はそんなに大きく動かないので図1を使って星を探すことができます。 この星空案内のコーナーでは、 五つの輝星、麦星(春)、織姫星(夏)、カペラ(秋・冬)、シリウス(冬)、リゲル(冬)を使って星空案内をしています。 そのうちの麦星が東の空高く昇っています。 麦星と火星の間に、春の星座の王様とも言えるしし座が見えます。 図1を参考にライオンの姿を見つけてみましょう。 一方、 冬の空を彩っていたおおいぬ座のシリウスやオリオン座は西の空に消えようとしています。 木星も間も無く沈んでいきます。 くるっと体をまわして北を向いてください。 もし、建物や木が邪魔をしていたら、北側のひらけたところに移動してください。 先ほど見つけた麦星が右側に見えて、左側にカペラが明るく輝いています。 麦星とカペラのあいだにおおぐま座が陣取っています(図2)。 クマの尻尾と腰の部分が北斗七星になります。 しばらく星をみているうちに8時近くなってしまったら、 北東の空にとても明るい星が地平線近くに見えると思います。 織姫星です。 もう、夏が近づいているのですね。 カペラが西に傾くと冬も終わり、麦星が高く登ったら春、 織姫が登場したら夏というふうに季節感が五つの輝星から 感じ取れるようになったら星空の通と言えるでしょう。
図1 今晩7時半ころの南の空 (ステラリウムを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/871-fig1.jpg
図2 今晩7時半ころの北の空 (ステラリウムを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/871-fig2.jpg
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