おひつじ座に挑戦 (No. 896)
date 2025 10 25 --------------------------- 夏の星座、冬の星座というと大変賑やかで有名な星座もいっぱいありますが、 秋の星座というのは精彩を欠く、さみしいイメージです。 しかし、今年は土星がいるのでだいぶ雰囲気が違っています。 そんな秋の星座でのなかでも見つけにくいとおもわれている「おひつじ座」に挑戦しましょう。 お誕生日星座にもなっているのでおひつじ座生まれの方はぜひ見つけてください。 さらに、星占いでは起点となる春分点のあるところをおひつじ座、白羊宮、として大事にしています。 南東の空、中くらいの高さからやや高い位置に明るい星を見つけたら間違いなく土星です(図1)。 ここが出発点になります。 なお、頭上ちかくにはくちょう座のデネブ、それより、やや西側に織姫星(ベガ)、南西方向に彦星(アルタイル)が 夏の大三角として見えていますが、これと土星と間違えることはないでしょう。 地平線近くにやや明るい星も見えますが、土星が一番明るくみています。 土星をみつたらそれより少し高い位置に、ペガスス座の四角形が非常に目立つ形なので見つかるでしょう。 秋の四辺形ともよばれていて図のa,b,c,d の星です。 街中ではやっとこの四角形がみえるだけですが、郊外にお住まいの方にはペガスス(天馬)の頭と前足が見えます。 さて、今日の目標のおひつじ座ですが、図1の点線のように、 四角形のa-bを東に延長し、c-dも東に延長してください。 二つの線に挟まれた位置に明るい二つの星が見つかります。 ここがおひつじ座の頭の部分です。 明るい方の星はハマルという名前がついていて覚えやすい名前ですね。 ギリシア神話では金色の毛におおわれた羊ということになっていて、 物語もありますのでぜひ神話の本をご覧ください。 とても複雑でスリリングなお話です。 私には複雑すぎてまいってしまいましたが、 こういう話が得意な方の方が多いかもしれません。 見えている星座のイメージを図2にイラストにしてみました。図1と比べてみてください。 ペガススとおひつじの間にうお座がありますが、市街地では確認が無理なので省略しました。 条件のいい暗い空では二匹の魚とそれを結ぶリボンが綺麗に見えます。
図1 10月25日午後7時頃の南東の夜空(ステラリウムを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/896-fig1.jpg
図2 イラストによる説明 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/896-fig2.jpg
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